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新参者

これ、第八章「民芸品屋の客」を連載中に読んでいたら悶えていただろうなあ。
他の章では事件の解決はされていなくても、謎解きはされていました。
だけど、この章は今迄とちょっと違って、謎解きが一つ残されてしまいました。
単行本だと、次が最終章だとわかっているので納得なんですけどね。

こういう話、良いですね。
小さなエピソードを重ねて、一つの物語を作りだすのって。

東野圭吾にシリーズのイメージがないので「加賀恭一郎ってそんな登場人物いたなあ」といったところ。
なんか飄々として良いです。
それでいて見る所はしっかり見ているのが、凄いですね。
鋭さと優しさを兼ねた人間になりたいもんです。
それと、昼行灯みたいな立ち位置をさらりと演じられるのが羨しい。


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講談社
コメント:加賀恭一郎のさらりとした印象が良いです。

| | 21:57 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

逃亡者

折原一といえば叙述トリック。
叙述トリックといえば折原一。
そんな図式が私の頭の中にはあります。
それ故、丹念に読んでいきましたとも。

この文章は人称は?

誰の視点?

この場合の「彼」は誰?

などなど。
それでも、結局はひっかかってしまいましたね。
ただ犯人の動機が弱いというか、わからなかった。
読み落しているのかなあ。

タイトル通り、主人公が色々な土地に逃亡しているので、なんか本当に旅というか逃亡しているように感じました。
なんとなく想像できる場所が多かったのですが、庄原だけは違いました。
いつか行ってみたいなあ。


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文藝春秋
コメント:またも、ひっかかってしまいました。

| | 20:37 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士

第二部のおさらいなど全くないまま、物語は始まります。
第一部、第二部を読んでいないと、全然わからない物語ですから当然でしょうね。
それでなくても、大分厚くなっていますから。

主人公のリスベット・サランデルが、一命をとりとめていたことに、胸を撫でおろしました。
そして、病室から一歩も外に出られない状況なのに、物語での存在感は圧倒的。
もう一人の主人公ミカエルなんて、一所懸命に原稿を執筆したり、汗水流しながら各所を走りまわって、結果存在感を示しているのに。

物語の途中で、あっさりとザラが退場したのは、意外。
最終的にリスベットとザラの間でなんらかの決着がつくと思っていたのですが、完全に虚をつかれました。
すごいよ。

まさかこんな展開になるとは。
まさに予想外。
リスベットやミカエルだけでなく、登場人物それぞれが魅力的。例え悪役でも。

上巻はスパイ物の様相だったけど、下巻は法廷物。
情報戦の勝利はもちろん、リスベット。
彼女が一番しゃべったのは、多分、法廷だと思う。

物語の最後の最後、不意に再開したリスベットと異母兄ニーダーマン。
これまでの彼女なら敵の首に武器をあてた時点で、何も迷ったりしなかっただろう。
しかし、そんな彼女の頭に響く言葉。

結果を分析せよ。

一人前の成人として、新たな決断をしたリスベット。
第一部で初登場したときから、大きく成長しました。
その事に、とても感心している自分がいます。

そして、一番気になっていたリスベットとミカエルの関係。
上手く新しく構築できたようで、それがとても嬉しい。





JUGEMテーマ:小説全般


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| | 19:56 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |

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